North American XB-70 Valkyrie
Valkyrieは高高度を超音速で飛行し、敵国に核攻撃を行う事を目的とした戦略爆撃機です。
B-52の後継として1970年代におけるSACの主力となるべくB-52並の搭載量及び航続距離とB-58並の高速性を狙ってWS-110Aという計画名のもとに開発されましたが，ICBMの発達等戦略情勢の変化により２機のみの試作に終わりました。
全長約60mの巨大なデルタ翼機でオールフライングテール式の双垂直尾翼と胴体から長く突き出た機首の両側にカナード翼を備え、核攻撃用の白色塗装に身を包んだ非常に美しい機体でした。
Mach3の巡航を可能とするためCompression Liftやステンレスハニカム構造等の先進的な技術が用いられていました。
1966/08/06にエンジンメーカのコマーシャルフィルム撮影中の２号機が空中衝突により墜落，乗員１名が死亡するという悲劇に見舞われました。
残った1号機はNASAに移管されてSST用等の研究機として余生を過ごしました。
要目
- 全長
- 189.0 feet(除ノーズプローブ)
- 翼幅
- 105.0 feet
- 全高
- 30.0 feet
- 最大離陸重量
- 550000 lb
- 空虚重量
- 128000 lb
- 乗員
- 4(2)名(試験時)
- 計画最大巡航高度
- 95000 feet (飛行試験では75000 feetを記録)
- 計画航続距離
- 7600 nm.（無給油）
- 計画最大速度
- 3.2 Mach (飛行試験では3.08 Machを記録)
- エンジン
- General Electric YJ-93-GE-3(推力30000 lb)×6
- 機内燃料
- 46745 gal.(JP-6)
- 計画ペイロード
- 50000 lb
- 初飛行
- 1964/09/21
シミュレーション
エアーコンバットIIIにAI機として登場します。
参考文献
North American XB-70 Valkyrie Second edition Steve Pace Tab Books 1990(ISBN 0-8306-8620-7)
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